国語教師×読書

公立高校国語教諭が、読んだ本について徒然に書き綴ります。

嫌われる勇気

初めまして。はこせんです。

公立高等学校で国語科教諭として働く者です。新卒新採2年目です。

ぴっちぴちの20代です。よろしくお願いいたします。

 

このブログでは、そんな僕が読んだ本について、内容を簡単にまとめたり感想を書いたりしていきたいと思います。

有り体に言うと備忘録ってやつです。

ですが、主観的な読みだけになるのももったいない気がします。

そこでブログという形を借りて自分が読んだ本についての感想を発信することで、他にも僕と同じ本を読んだ方の感想なんかを知りたいなぁと思った次第です。

「はこせんはバカだからこんな読み方してるけど、そこはそうじゃねーだろ」的な批評も嬉しいです。ただ、ナイーブなのであまり辛辣な言葉で言われると傷つきます。めんどくさいですね。

 

 

 

 

 

 

それではさっそく、第一回目にふさわしい本に登場していただきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:tatsuya-bb83:20180603182803j:plain

 

嫌われる勇気  です。

 

2013年に出版され、14年のビジネス書ランキングでは2位に、15年のビジネスランキングでは1位に輝きました。

その後2017年にはテレビドラマ化もされましたが、なんか色々ともめたらしいです。それはまぁ、はい。

 

 

簡単に内容をまとめますと、アドラー心理学です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アドラー心理学です。大事なことなので二回言いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:tatsuya-bb83:20180603183403j:plain

 

ルフレッド・アドラー さんは19世紀ー20世紀、オーストリアの心理学者です。

アドラーさんの提唱した心理学は、個人心理学と言われました。

日本ではあまり馴染みのない方ですが、フロイトユングと並び心理学者三大巨頭と呼ばれているそうです。

「嫌われる勇気」は、そんなアドラーさんの心理学について哲人と青年の対話形式を用いてわかりやすくかみ砕いて説明している本です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

哲人曰く、「世界はどこまでもシンプルである」。

そんなきれい事に納得できない青年は、哲人に食ってかかります。

食い下がる青年に対して哲人は、ゆったりとアドラー心理学について詳しく説明していきます。

 

 

 

さて、アドラー心理学とはどのような心理学なのでしょうか。

全てを説明することは到底不可能ですので(そもそも僕がきちんと理解できているか甚だ疑問でありますが)、ここでは僕が読んでいて思わず「ほえ~」と唸ってしまったことを2つだけ挙げてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.目的論

 

 

 

我々人間にある「感情」。怒りだの悲しみだのうれしさだの、色々ありますね。

感情が生まれるにあたって、何か明確な原因がある考えるのが普通です。

 

 

 

「○○さんにいじめられた~(泣」…いじめられた から 悲しい

「××先生に褒められた!(嬉」…褒められた から 嬉しい

 

 

 

となるのが普通ですね。わかります。

 

 

ですが、アドラーは違います。

 

 

 

 

目的を達成する ために ○○さんにいじめられて悲しいという感情をでっちあげます

 

 

 

 

 

 

 

子供が「悲しい」という感情をでっちあげる目的は一体何なのでしょうか。

例えば、「悲しがっていれば先生にかまってもらえる」という思いがあるのであればその子供は先生にかまってもらうという目的を達成するために悲しいという感情をこしらえるのです。

 

 

 

 

 

学校生活で生徒たちと関わっていると、なにやら不機嫌になっている生徒もよく見かけます。

彼ら・彼女らは「誰々のこんな言動がむかついたから」「今朝むかつくことがあったから」など、自分が今不機嫌であることの原因を話してくれます

 

ですが、アドラー心理学に言わせると大切なのは不機嫌になった「原因」ではなく、今不機嫌になることによってどのような「目的」が達成されるのかということなわけです。

考えられる「目的」としては

・不機嫌になっているとみんなが優しくしてくれる

・不機嫌になることによってみんながそっとしてくれる

などが挙げられるでしょうか。

 

これがアドラーの唱えた「目的論」になります。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

2.課題の分離

 

 

 

私は教員なので、教職についての話しかできません。非常に狭い視野しか持ち得ていませんが、これだけは正しいと思います。

日本の先生方は非常に真面目な先生方ばかりです。

真面目であるがゆえに、すべての業務を完璧に・丁寧にこなそうとしてしまい、あるいは生徒たちをなんとか良い方向へ成長させようとするあまり、自分の抱える仕事量が膨大になってしまうかと思います。

 

「困っている生徒は見過ごせない…」

「早く帰りがちなあの先生の代わりに、分掌の仕事をこなさなきゃ…」

 

はい。そんな先生ばかりだと思います。

そのこと自体は悪いことではありませんし、教員として必要な資質能力だと思います。

ですが、ちょっとたちどまっていただきたいのです。

 

はたしてあなたが抱えているその課題は、本当にあなた自身が解決すべき課題なのか。

 

 

 

人間関係で困っている生徒がいたとします。

その生徒があなたに相談をしてきました。

あなたはその生徒に対して、何らかのアドバイスをすることでしょう。

そこから先は、あなたの課題ではありません。生徒の課題になります。

あなたがその生徒に対して助言をしたのであれば、あとはその生徒のことを信頼して、もうあれこれと手を焼くことをやめるのです。

それ以降も必要以上にその生徒の人間関係に干渉しようとしてしまえば、生徒にとっても良い影響があるかも疑問ですが、何よりあなた自身の負担が大きくなってしまいます。

これではシンプルな人生などおくれませんね。

 

 

課題の分離とは、人生をシンプルに生きるために必要不可欠な考え方なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい。簡単すぎてまとめにもなっていないようなまとめでした。お粗末様でした。

 

私はこの「目的論」と「課題の分離」を知るだけで、以前よりも仕事がはかどるようになりました。

 

原因に目を向けることよりも、目の前の生徒が何を目的としているのかを考える癖が付きました。

自分のやるべき課題と、他社がやるべき課題とを明確に意識するようになりました。

 

なんでもかんでも「生徒のため」と思い、身の回りの世話をしすぎるのは、他者の課題を横取りしているに過ぎません。

それでは生徒の成長に繋がりませんね。

 

 

 

 

 

本のタイトルにある「嫌われる勇気」とは、決して自分勝手な振る舞いをするための勇気ではありません。

全人類がシンプルで幸福な人生を歩むために必要な勇気なのです。

学校で働く方だけではなく、今の自分に自信の持てない方や将来が不安な方にもぜひ一度読んでいただきたい本です。

未来と自分だけは、今この瞬間から変えることができるのですから。